中目黒鍼療所 | 日記 | 子宮内膜症 ③ (受診の目安)

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中目黒鍼療所 の日記

子宮内膜症 ③ (受診の目安)

2011.07.07

子宮内膜症の症状は大きく分けると2つです。

①月経痛
②不妊

6月28日記述の「子宮内膜症 ②」にも書きましたが、症状に関しては個人差があります。
(病気の進行と症状は必ず比例しません)

疑問に思われるのは、受診の基準だと思います。


○ 西洋医学

<受診の目安>
Ⅰ:市販の鎮痛剤を飲んでも痛みがコントロールできない
Ⅱ:今までは月に1~2日飲めば日常生活を送れたのに、最近では飲んでもしんどい、仕事に行くのがつらい
Ⅲ:鎮痛剤を飲む量が以前より増えてきた

<受診の目安>に当てはまるものが一つでもある場合は受診して下さい。


<治療方法>

子宮内膜症という病気は、閉経するまでは自然に治ることはなく、再発を繰り返すため、手術をしてもまた再発してしまう可能性が高いです。

a)軽症の人にはEP配合製剤/低用量ピル。
b)ある程度重症の人やEP配合製剤/低用量ピルが効きにくい人には黄体ホルモン製剤

黄体ホルモン製剤には、排卵を抑制し、内膜の増殖を抑えるだけでなく、子宮内膜症の痛みの原因となるサイトカインの分泌を抑制する働きがあります。服用中は不正出血が見られるのですが、痛みが楽になる効果が強いと言われてます。

不妊の場合は、
腹腔鏡手術が治療の第一選択になります。
薬物療法を行っている間は、排卵が抑制されるため妊娠はできません。
手術を行う場合、軽症の人ではある程度、妊娠率の改善が見られるが、重症化して卵管や卵巣が子宮内膜症の病変に巻き込まれて癒着してしまっているような場合には、手術をしても自然妊娠が難しい場合があります。



○ 当院(東洋医学)での受診の目安及び治療の改善基準

<受診の目安>
西洋医学と違いはありません。
それに加えて「子宮内膜症 ②(症状)」に記述してある症状が一つでもある場合は治療をおすすめします。

<治療の改善基準>
どの症状でもそうなのですが、患者さんの自覚症状が全てです。
(病院で検査等を受診しながら鍼治療をしている方もいます。大体そのような方は薬を処方されても服用していません。)
当院では、1週間に1回の治療を1カ月続けて頂ければ、症状は軽くなります。
その後、月に1、2回の治療をしていきます。
症状が無くなっても月に1回の治療をおすすめします。

薬の副作用がないメリットもあります。

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